2018年11月8日木曜日

辻和金網さんの干しかごで

秋も深まってきましたが、このシーズンに最適なのが干し野菜作りです。乾燥した空気の日の当たる日は干し野菜日和です。

京都の辻和金網さんはそのためだけの立派な道具を作っています。そのままズバリ干しかご・・
ステンレス製の本格的な作りです、最初見たときは驚きました。これほどのものがなくても干し野菜は作れると自分も思いました。しかし実際に使ってみますと乾きも速く虫の心配もなく、またネットと違って風にあおられません。

またベランダに干しておいてもやはりきれいです、かご自体が美しいからなのですが。その他にもたくさんのかごが辻和さんにはありますがこの干しかごが一番感動しました!
生活を感じさせるベランダでの野菜干しがここまで美しくなるなんて、驚きです・・やはり辻和さんの手仕事は素晴らしいと思います。

かごが美しくていつも感謝の気持ちです

サイズは大と小がありますが、私は大を使っています。大きさは小に比べると大はかなり大きく感じますが、実際に使用すると重ならないように並べるとこのサイズは必要な気がします。
まとめて行なうことが少ない方であれば小サイズでも問題ないと思います。
右が大サイズ(36cm×27cm H10.5cm)
左が小サイズ(24.5cm×19.5cm H9cm)

大サイズです、専用中段を使って二段で干します
下に水分の多いトマト、上にキノコを並べています
 トマトは4日くらいでセミドライ状態です。1週間程でドライになります。キノコは1日~2日でセミドライ、5日ほどでドライになります。個人的にはセミドライ程度で料理に使っています。トマトはオリーブオイルの中に入れて保存しパスタにオイルごと、キノコはよくスープなどに入れてます。セミドライのキノコはそのまま水洗いして使うことができます。ドライになったものは一度水で戻してからお使いください。

これからの季節は白菜もオススメです。漬け物前や鍋の前に半日から一日程度干して水分を抜いてあげると甘く美味しくなります。また干した白菜を蒸して食べるだけでとても美味しいです、以前お客様から伺った食べ方ですが、かなりの量食べることできます。

日の当たる日中は外干しで日が落ちたら室内に移してあげると良いと思います。
ぜひ干し野菜を作ってみて下さい。美味しいです!

こちらからご購入いただけます
辻和金網さんの通販サイト(ジパングモダン)

2018年11月6日火曜日

鋳物の経年変化

山形鋳物の鋳心ノ工房さんの鋳物の調理器具についてです。

よく聞かれる質問をいくつかご紹介していきますね。

・南部鉄器との違い
作り方や効能などはほとんど違いはありません。鋳物は砂で型を作りその中に溶かした鉄を流し込むのですが、砂の質感が大きく異なります。南部鉄器の砂は粒子が大きいため表面のテクスチャーが力強いです。山形鋳物の砂は粒子が細かいため表情が繊細で優美に感じます。
デザインも含めてお好みでお選びいただくのがよろしいと思います。

・表面の塗装について
鋳心ノ工房さんの品物の塗装は漆の焼き付け塗装です。漆と鉄の相性が良く表情の雰囲気も損なわれません。また漆の膜ができることによって錆の防止になっています。ただし鉄瓶の内部のみは素地仕上げになります。そのため鉄瓶の内部は少しずつ錆が発生しますが、この錆はお湯を美味しくしてくれます。水を沸かして赤く濁ったお湯になってしまう場合はよくない錆ですので水を何度も沸かして透明になるまで繰り返して修繕してあげて下さい。

・経年変化について
下の写真がパンが8年、グリルパンが10年使用した物です。表面も比較的きれいで使い込んだ風合いです。テフロンや薄い鉄のパンと異なり表面のはがれもなく厚い鉄が油を吸収して使いやすくなっていきます。


8年使用したパンです、週に3~4回は使っています
新品のパンです、漆の塗装が艶を感じます
10年ほど使用したグリルパンです、週に1~2回使っています
 
新品のグリルパンです

・使い始めの処理と取り扱い方
最初は油を多めにひいて野菜くずを炒めてから水洗いをしてください。その後は普通にお使いいただけます。油は少し多めで最初の内は使用いただくと油なじみがよくなり使いやすくなります。洗う時はたわしなどで優しく洗って下さい。こびりつきは無理に金属のヘラなどでこすらずにお水でふやかしてから水洗い下さい。表面の漆の焼き付け塗装がはがれてしまいます。グリルパンも油を薄くひいてご使用下さい。長期間使わないときは表面に薄く油をひいて表面を保護してください。


・IHは使用できるか
鋳心ノ工房さんの調理器具はIHで使用いただけます。

鉄の厚みもあり重いですが、その厚みにたくさんの熱を蓄えることによって食材に短い時間で火を通すことができます。野菜などは水っぽくならずに仕上がりますし、お肉などはパサつかずうま味が凝縮されます。

一度ぜひお使いしてみて下さい!もう買い換えの必要もない一生使える調理器具です。

こちらからご購入いただけます
鋳心ノ工房の通販サイト(ジパングモダン)

2018年11月1日木曜日

野口淳さんの素朴な器が入荷しました

久しぶりに野口淳さんの器が入荷してきました。炭化粉引と黒釉の器です。

今回の炭化粉引は野口さんの思っているような色合い風合いになったとのことで楽しみにしていました。
野口さんの言葉で表すと、白すぎず黒すぎず、ツルツル過ぎずザラザラ過ぎず、自分のほぼ狙った感じに上がったそうです!
陶器の色は計算していても最後は自然に任せるしかないところがあります、それが素敵な部分でもあるのですが(^^)

数年前から炭化粉引は少しずつ色合いが変わってきています。以前はもう少し艶のあるつるっとした表情でした。最近はマットで艶の少ない落ち着いた表情になってきました。



今回入荷分の炭化粉引の5寸取鉢です
落ち着いた渋い表情です


2年ほど前に入荷した炭化粉引の5寸取鉢です
少し艶のある仕上げで色味も明るめです

比べてみるとやはり変化しています。どちらも好きですが渋くなってきた現在の器は、甘い物や果物が美味しくみえそうです。またサラダなど鮮やかな色のお総菜も似合いそうですね!
今回入荷の炭化粉引の平湯のみです
柿のような鮮やかな色を引き立てます、フォークは甲斐のぶおさんのフォーク魚小
素朴な料理を引き立ててくれます
炭化粉引5寸取鉢に・・

黒釉片口豆皿に・・

炭化粉引だ円鉢ミニに・・今回入荷分です

炭化粉引平湯のみに・・今回入荷分です
炭化粉引平湯のみです
炭化粉引平湯のみに煎茶を入れて・・


こちらは昔から使っている炭化粉引の器です
一人分のサラダにちょうどよい大きさです
炒め物にも・・炭化粉引5寸取鉢

炭化粉引5寸取鉢に・・
シンプルな野菜の煮物などが似合います





黒釉は少しグレーがかった風情のある色合い
粉引は艶のある優しい色味です
炭化粉引は落ち葉を連想させ、味わい深さを感じます
 
作り手さんの思いを感じるとよりいっそう愛着がわいてきます。野口さんの器は一度使うと良さがよくわかります、ぜひお試しください!
ご不明な点ございましたらお気軽にお問い合わせください。

こちらからご購入いただけます
野口淳さんの通販サイト(ジパングモダン)

2018年10月28日日曜日

仕草さんの草木染てぬぐいの色の変化

仕草さんは藍染めを中心に草木染でてぬぐいを製作しています。やわらかい色合いや個性的なデザインはなかなか目にしないてぬぐいです。

化学染料と異なり草木染は色が定着しにくく、落ちやすい特徴があります。やはり自然の物なのでだんだんと色が落ちていきます。どれくらいの風合いになるのか個人的に使用していたものが下の写真になります。

そよよというガーゼとさらしの中間のやわらかい生地で藍染めが中心になっています。上が新品、下が6年ほど使用しています。私は洗濯機でネットに入れて洗っていますがこのような色落ち加減です。黄色い部分はタマネギの色ですがこちらはもう白っぽくなっています。あせた感じになりますが風合いはとても良く気に入っています。

上が新品、下が6年ほど使用した物です
ネットに入れて洗濯機で洗っています

次はコーヒータイムというさらし生地にコーヒー染めのてぬぐいです。右が新品、左が3年使用しています。こちらも同じように洗っています。使用したものもミルクの多いコーヒー色で新品より個人的には良いなと思っています。

右が新品、左が3年使用した物です
どちらの色もそれぞれ良さを感じます

私は洗濯機でマザータッチという洗剤で洗っています。仕草さんは手洗いが一番少しずつ色落ちが進みきれいだとおっしゃっています。手洗いの場合もあまり洗浄力の強い洗剤よりは優しいものでお洗いいただくと良いと思います。

マザータッチで手洗いです
原材料が口に入れても安全なものです

洗濯用ハーブミネラル水です
キャップに半分で洗面器程度の水量なら十分です


やはり手洗いして頂くと色の落ち方はゆっくりです

長く使用すればするほど不思議と愛着のわいてくるてぬぐいです。

ご不明な点ございましたらお気軽にお問い合わせください。

こちらからご購入いただけます
仕草さんの通販サイト(ジパングモダン)

2018年10月23日火曜日

kinoworkshop片岡さんの木のトレイ

本日の昼食をkinoworkshop片岡さんのトレイ、marubon尺くるみにのせています。



marubon尺くるみですがこのトレイは6年以上使っています。お皿のように使ったりもしているので、少し染みらしきものも見当たりますが、愛着のわくお気に入りの一枚です。


6年ほど使用しています
時々えごま油を布にとりまんべんなくすり込ませた後
乾いた布でふきとってお手入れしています



下の写真が新しい物との比較です。やはり色合いは濃くなってきています。木の厚みもあり、木の風合いを強く感じるトレイです。何でものせているので染みはやはりありますが、なじんでいます。

左が新しい物、右が6年ほど使用した物です
このように色合いや雰囲気が変わっていきます


片岡さんおすすめのお手入れ方法ですが、たたいてつぶしたクルミを布にくるんで、木の上をすべらしながら油分を染みこませてあげるといいとお伺いしました。少しずつオイルが染みこんでいきます。クルミのお盆をクルミの実でお手入れしてあげるのは、優しい気持ちになりますね。

その他にはえごま油でのお手入れも適しています、私はこの方法でいつもお手入れしています。どちらのお手入れも木に優しく適した方法です。

木の器はお手入れしながら育てていくものです、ぜひご愛用の一枚に加えてみて下さい!

こちらからご購入いただけます
kinoworkshop片岡さんの通販サイト(ジパングモダン)
 

2018年10月21日日曜日

小林まり子さんの器が入荷しました

小林まり子さんの素敵な絵付の器が入荷しました。近くで見ると本当に細かく丁寧なタッチで感嘆します。

少し絵本の中に出てくるような風景で、家と一緒に描かれている大きな木や月や星が個人的にはとても気に入っています。
小林さんの自宅の前にあったメタセコイヤの木の上に見える月がきれいで、その情景を描き始めたそうです。目を閉じると浮かんできそうで優しい気持ちになります。

秋の夜長に似合うそんな器です。今回入荷した器の中で使い方など気になる物ご紹介します。

まず一輪挿しですが、これはどこからお花を入れるの?というデザインです。小さな雲と月の切れ目からそっと差し込んであげてください。お水は入れることはできないのでドライのお花を・・
一輪挿し自体が個性あるデザインですのでそのまま飾っていただいても素敵です。
小林さんは天空の城のイメージでお作りしたそうです(^^)

月の切れ目からお花を・・小林まり子 一輪挿し

こちらは雲の切れ目から!小林まり子 一輪挿し
次は小物入れ、ワイヤーに布を巻いた取手がついています。小さいですのでお茶の時間に砂糖入れに、またちょっとしたお菓子を入れてお使いください!キーケースにも良いのかなと思います。
絵柄は小さい中にも細かく描かれていてすごいです!取手部分はワイヤーですのでお好きな形に整えてお使いください!

小林まり子 小物入れ 
小さくても絵柄の細かさは同じクオリティです


鍵置き場にも・・ 小林まり子 小物入れ
カフェオレカップやお皿などは定番ですがこのような小物類も小林さんの感性を感じられます。

こちらからご購入いただけます
小林まり子さんの通販サイト(ジパングモダン)

2018年10月10日水曜日

高塚和則さんの一人膳

パン皿で人気の高塚和則さんの一人膳にのせた朝ごはんです。

高塚さんの一人膳ですが丸、角とございますがこちらは角タイプの横の長さを10cm大きくした横長タイプです。角が正方形なのに対してこちらは横が長くなり、朝食のおかずがきれいにおさまります。お盆としても使えますし便利な大きさです。

さくら材に蜂の巣のような彫り目がほどこされており、美しい膳です。少しずつ色味も変わっていきますし、自然の木の良さを感じる膳です。

オイル仕上げになっておりますので、お使いいただくうちに少しずつ乾燥していきます。時々えごま油を布につけてまんべんなく伸ばして染みこませた後に、乾いた布で拭き取って下さい。
しっとりとして木も喜んでいるなと感じます(^^)

高塚和則さんの一人膳、程よい大きさで使いやすいです。
こちらは4年ほど使用しております。何回かオイルでお手入れしています。

はちのすの彫り目が美しいです
小鉢もたくさんのせることができます
お盆としても優秀です
このように盛り付けても映える膳です

高塚和則さんの次の入荷は12月を予定しております。
一人膳はウォールナット材の入荷になります。その他花型コースターなど入荷します。
入荷の際はインスタグラムやブログでお知らせいたします。

こちらからご購入いただけます
高塚和則さん通販サイト(ジパングモダン)

2018年10月8日月曜日

山田奈緖子さんのガラスの器

沖縄でガラス作りを学んだ山田奈緖子さんのガラスは、伸びやかでおおらかな雰囲気の器です。

ガラスは硬質な素材ですが、山田さんのガラスの器はやわらかいソフトな印象があります。色の使い方も独特で可愛らしいのに品があるそんな色使いです。



楽しくかわいい色合いです

山田奈緖子Twinkleグラス大 カルピスが似合いそう・・
また透泡皿というフラットなプレートがとても素敵で使いやすいのです。下記のようにワンプレートにサラダに、果物にと何を盛り付けてもさまになります。ガラスなので暑いお総菜は難しいのですが、本当に重宝な器です。

 
朝食のワンプレートに・・

サラダはこのお皿によく似合います

果物は盛り付け方でだいぶ雰囲気が変わります!
 
色もきれいなのでグレープフルーツなどきれいに盛り付けてもブルーが少し透けてきれいです


泡水玉変形小鉢、この器も可愛らしく使いやすい大きさです
色鮮やかなサラダももちろん美味しくみえます
 
ガラスの器は暑い季節はもちろんですが、冬など陶器が多くなり重くなりがちな食卓を軽やかに彩ってくれます。ぜひ陶器の中にグラスだけでなく器も織り交ぜてお使いしてみてください。
 
こちらからご購入いただけます

2018年10月6日土曜日

荒賀文成さんの粉引の色合いの変化

京都で作陶されている荒賀文成さんの粉引はつややかで美しい器です。李朝の白磁を思わせるような素敵な色合いとたたずまいで、個人的にも長く使用している器のひとつです。

ただ雰囲気はありながらも普段使いの気負いを感じない器ですので、たくさんお使いください。大きさや形も的確で、お料理を盛り付けたときとてもきれいなのです。
最近小さめの飯碗が多い中で、荒賀さんの飯碗は少し大きめです。ただこの大きさがご飯をよそった時に、とても品良くみえます。余白がありご飯が堂々とみえます(^^)

粉引なのでお使いいただくうちに表情は変わっていきます。下記の写真のように色味が変わっていきます。自然な変化としておつきあいいただければ幸いです。
こちらが5年ほど使用している飯碗です
少し色味が変わってきています

こちらが新しい物です、比べるとやはり違いますね

左が5年ほど使用した物、右が新品です

荒賀文成 飯碗 ご飯が美味しくみえます、大きめな碗に少し少なめによそうときれいにみえます!
荒賀文成 飯碗 鉢としてお使いしても・・底が丸くお料理がきれいに高く盛り付けできます

5年ほど使用した物は最初の下処理は水に一晩つけただけで使い始めています。荒賀さんの粉引は米のとぎ汁で煮てももちろん良いのですが、デンプンが染みこみ若干グレー味を帯びます。

米のとぎ汁で煮た方が染みこみにくくなるのは確かですので、お好みでお選び下さい。グレーがかった色味も落ち着いた風合いです。


左が新品、右が米のとぎ汁で煮たものです。若干グレーがかっています。
荒賀文成 輪花向付 雰囲気のある素敵な小鉢です


季節問わず気持ちよくお使いいただける荒賀さんの器です、ぜひ一度お試し下さい!

ご不明な点ございましたらお気軽にお問い合わせください。

こちらからご購入いただけます
荒賀文成さんの通販サイト(ジパングモダン)

サイトのリニューアルを行ないました

いつもご愛顧いただきまして、まことにありがとうございます。 2019年6月6日にサイトのリニューアルを行ないました。 https://www.z-modern.com 買い物かごなども一新し今までとはデザインが変わっております。ブログもサイト内にございますので、今...