2018年11月6日火曜日

鋳物の経年変化

山形鋳物の鋳心ノ工房さんの鋳物の調理器具についてです。

よく聞かれる質問をいくつかご紹介していきますね。

・南部鉄器との違い
作り方や効能などはほとんど違いはありません。鋳物は砂で型を作りその中に溶かした鉄を流し込むのですが、砂の質感が大きく異なります。南部鉄器の砂は粒子が大きいため表面のテクスチャーが力強いです。山形鋳物の砂は粒子が細かいため表情が繊細で優美に感じます。
デザインも含めてお好みでお選びいただくのがよろしいと思います。

・表面の塗装について
鋳心ノ工房さんの品物の塗装は漆の焼き付け塗装です。漆と鉄の相性が良く表情の雰囲気も損なわれません。また漆の膜ができることによって錆の防止になっています。ただし鉄瓶の内部のみは素地仕上げになります。そのため鉄瓶の内部は少しずつ錆が発生しますが、この錆はお湯を美味しくしてくれます。水を沸かして赤く濁ったお湯になってしまう場合はよくない錆ですので水を何度も沸かして透明になるまで繰り返して修繕してあげて下さい。

・経年変化について
下の写真がパンが8年、グリルパンが10年使用した物です。表面も比較的きれいで使い込んだ風合いです。テフロンや薄い鉄のパンと異なり表面のはがれもなく厚い鉄が油を吸収して使いやすくなっていきます。


8年使用したパンです、週に3~4回は使っています
新品のパンです、漆の塗装が艶を感じます
10年ほど使用したグリルパンです、週に1~2回使っています
 
新品のグリルパンです

・使い始めの処理と取り扱い方
最初は油を多めにひいて野菜くずを炒めてから水洗いをしてください。その後は普通にお使いいただけます。油は少し多めで最初の内は使用いただくと油なじみがよくなり使いやすくなります。洗う時はたわしなどで優しく洗って下さい。こびりつきは無理に金属のヘラなどでこすらずにお水でふやかしてから水洗い下さい。表面の漆の焼き付け塗装がはがれてしまいます。グリルパンも油を薄くひいてご使用下さい。長期間使わないときは表面に薄く油をひいて表面を保護してください。


・IHは使用できるか
鋳心ノ工房さんの調理器具はIHで使用いただけます。

鉄の厚みもあり重いですが、その厚みにたくさんの熱を蓄えることによって食材に短い時間で火を通すことができます。野菜などは水っぽくならずに仕上がりますし、お肉などはパサつかずうま味が凝縮されます。

一度ぜひお使いしてみて下さい!もう買い換えの必要もない一生使える調理器具です。

こちらからご購入いただけます
鋳心ノ工房の通販サイト(ジパングモダン)

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いつもご愛顧いただきまして、まことにありがとうございます。 2019年6月6日にサイトのリニューアルを行ないました。 https://www.z-modern.com 買い物かごなども一新し今までとはデザインが変わっております。ブログもサイト内にございますので、今...